ル・マンはこの日、ショートパスをつないで攻撃を組み立てる形で試合を進め、終始試合の主導権を握っていた。序盤こそボールを保持して仕掛けながらもニースの守備陣に阻まれていたが、31分には、スピードのあるジョルビーニョが右サイドをドリブルで上がりセンタリング、ゴール前に詰めたセンターFWのデメロがこれを逃さず仕留め、ル・マンが1−0と先制する。
さらに36分には、FKからニースがゴールを脅かしたが、これはオフサイドの判定。41分には、センターからデメロのパスを受けた松井がドリブルで右サイドを上がってから内側に切り込みシュートを放つが、ニースDFの壁に阻まれた。また42分には、ニースのジョブが絶好のボールをサイドに外す場面もあった。
後半に入ると、失点を取り返すべくニースが果敢に攻撃を仕掛けたが、ここで相手の勢いを断ち切ったのが松井のゴールだった。61分、セセニョンのパスを受けたジョルビーノが左サイドからゴールを狙い、シュートが惜しくも外れたと思われた瞬間、ファーポスト側にいた松井が思い切ったスライディングを見せ、体ごと突っ込んでボールをゴール内に押し込んだのだ。試合後に松井は、「体のどこに当たって入ったかのか自分でも分からない。ボールが来ると思ったので、当たればいいという気持ちで思い切って飛び込み、あとは運を天にまかせた」と打ち明けている。
松井の体が先にゴール内に入り、ボールはその後にラインを超えた。スタジアムにいた地元記者たちも最初は誰がゴールを決めたのかわからず、「松井が右足の内側で突いた」とか、「ラインに向かって転がるボールを止めようとしたニースDFが触った」とか、いろいろな説が飛び交った。しかし試合後のビデオチェックにより、スライディングした松井がボールの上を太ももでこすり、それによりボールが転がりゴールラインを超えたことが判明した。「汚いゴールでもゴールはゴール。今日はあまりよくなかったので、ゴールを決められたことが唯一のいい点だった。もうここしかない、ここで決めないと存在価値がなくなるという思いで行った。がけっぷちでした」と松井は語った。『レキップ』紙の松井の採点は、1点目を決めたデメロ、2アシストをしたジョルビーノに次いで高い6.5。ニースが攻め始めた矢先に松井の2点目が入り、それをきっかけに落ち着きを得たル・マンがさらにいい攻めを展開するようになったことから見ても、これは大きな価値のある追加点だった。
2−0となってからは、ル・マンがよりうまくボールをつないで攻め、79分にはセセニョンのクロスを受けたデメロがヘディングでクロスバーをたたく場面もあった。ル・マンは終盤にも守備一辺倒にならず、しっかり守りながらもチャンスを見ては攻撃を仕掛け続けた。松井は90分に、ファンの喝采(かっさい)を受けながら交代し、試合は2−0のまま幕を閉じた。
「練習でも調子いいし、アウエーの試合ではガンガン行けるんですけど、このところホームではなかなかボールが足元につかない。なぜだめになるのかなと思いながら、悪い時には悪いなりにミスをしないで、そつなくこなそうと努めていた。いいプレーを一つすれば調子が戻ってくるって分かっていたけど、なかなか難しくて……。でも今日は点を取れたので、それだけが救いでした」と、試合後の松井は反省点の方を強調した。
しかし、先週のリーグカップの際にも決勝点をアシストするなど、今季の松井には、絶好調でなくても結果を出すというポジティブな兆候が見える。そしてル・マンも、今季はガルシア監督の望むパスサッカーを見事に実行し、ランキングも暫定3位と好調だ。
パリ・サンジェルマン、マルセイユなどの強豪が振るわない中、リーグアンでは今、ル・マンのほかにも、ナンシー(暫定1位)など、小さなクラブが勢いづいている。「大きいクラブはチャンピオンズリーグとかUEFAカップとかもあるから、リーグアンしかないチームは、ここに集中できるっていうのが一番の利点じゃないですか」と松井はあくまで謙虚だが、リヨンの強さだけが目立っていた昨シーズンと比べ、今季の戦いは間違いなくより面白いものになりそうな気配だ。
[ スポーツナビ 2007年10月7日 12:46 ]
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/headlines/20071007-00000013-spnavi-socc.htmlより
松井選手好調のようですね。
日本よりも結果が求められる海外でMFながら2得点。
これからもオシムは松井選手に注目するでしょうね。
このまま好調を維持していけばCLとまではいかないでもUEFAカップに出られるかもしれませんね。


