チャンピオンズリーグ(CL)では4連敗で、早々にグループリーグ敗退が決定するなど、深刻な状況にあったシュツットガルト。フェー監督、ヘルト・マネージャーは「選手がそろっていたらCLでも、もっといい結果を残すことができただろう」と繰り返していたが、その言葉は言い訳にしか聞こえなかった。だが、最近の好調ぶりは、その言葉に説得力を与えるものでもある。
ようやく昨季の王者らしさを取り戻しつつあるシュツットガルトは、ドルトムントとの一戦ではさらに順位を上げ、上位定着を目指すことになる。FWゴメスとDFベックを除けば、全選手が試合に出場できるもよう。エースであるゴメスの欠場は痛いが、CLで今季初勝利となった27日のレンジャーズ戦(3−2で勝利)でも、ゴメス抜きでしっかり結果を残しており、あまり心配はなさそうだ。
シュツットガルトといえば、着用するユニホームも注目を集めている。本来、ホーム用は白いユニホームなのだが、それを着用した昨シーズン開幕戦でボロ負けを喫したことから不吉なものとされ、長らくお蔵入りにされていた。だが、第12節のレバークーゼン戦で約1年半ぶりに登場し、それまでの5連敗を止める白星をもたらすと、その後のDFBカップ、前々節のバイエルン戦、前節のフランクフルト戦と使用された試合では必ず勝利を呼び込んでいる。
一方、上昇気流のシュツットガルトと対照的な状況にあるのがドルトムント。最近5試合のリーグ戦を3分け2敗と、長らく勝ち星を手にしていない。順位も降格ゾーンにわずか勝ち点3差の13位と、今年も残留争いの寒い季節が近づきつつある。週明けに行われた年次総会でも、当然のようにフロント、監督、選手は容赦ないブーイングで迎えられていた。
そうした険悪な雰囲気の総会で、唯一、拍手喝采(かっさい)の和やかなシーンを演出したのが、総会でドルトムントとの契約を2012年まで延長したことが発表されたMFクリンゲ。今季終了後に契約が切れるクリンゲに関しては、ブレーメン、ボルフスブルク、レバークーゼンなどが獲得に興味を示していることが度々報じられていたが、ドルトムント残留が決まり、ファンに大きな安心を与えてくれた。
クリンゲは昨季のシュツットガルト戦で勝利をもたらすゴールを決めているだけに、おのずと期待も高まる。だが、右サイドバックのデゲンがくるぶしの手術を受け、後半戦からカムバックとなることから、この一戦ではクリンゲが右サイドバックを担当するのではないかという見方もある。しかし、クリンゲ抜きとなった場合、現在のドルトムントMFの攻撃力は格段に落ちてしまうため、指揮官がどのような判断を下すか注目される。また、デゲンのほかにもDFブルツェンスカ、FWクリモビッツが出場停止のために欠場となる。
ブルツェンスカの抜けたセンターバックには、ベアンスが負傷していることから、アメディックがスタメンに入ると予想されている。加入1年目の昨季は、ファン・マルバイク監督の下、けがのメツェルダーの代わりとして多くの試合に出場していたアメディック。だが、ドル監督が就任すると出番を失い、現在ではセカンド・チーム(3部)が活躍の場となってしまっているだけに、このチャンスにアピールしたいところだろう。
-Saho Kobayashi from Germany-
[ スポーツナビ 2007年12月1日 12:50 ]


