前日まで、名前は明言せずとも“グラ獲り”に気炎をあげまくりの猛虎フロントだったが…午後3時。グライシンガーが自由契約公示されると、態度をひょう変した。
会見した沼沢球団本部長は「誰を獲るとも言わないし企業秘密。戦略は色々考えてます。分からないようにやるかもしれませんし、本格的に動くのは週明けじゃないの?」とけむに巻いた。
不気味な言葉とともに、突然、猛虎が地下に潜った。球団関係者は「福留の時はバカ正直にいきすぎた」と反省の弁を口にした。中日・福留とのFA交渉時は、事前に獲得意思の通告日時まで明かした結果、巨人に先を越されて後手を踏んだ。
だが、別の球団関係者は今回のグライシンガー争奪戦について「全部巨人に持っていかれてたまるか。もっとも今回は巨人が福留争奪で体力消耗してくれたら、やりやすくなる」とニヤリだ。
すでに阪神は、福留獲得から撤退表明し、グライシンガーに照準を絞っている。一方の巨人はメジャー球団と、最低4年33億円からのマネーゲームに参戦中で、今月後半までは抜け出せない。また阪神側は、巨人が横浜退団となったクルーン獲得にも動き、2年6億円以上の資金が必要とみている。
このため、阪神が速攻でグライシンガーに接触し、マネーゲームを開始すれば、正攻法なら無敵の“巨人の金庫”も、さすがに資金配分の電卓が狂うとみる。
さらにだ。阪神は福留争奪から撤退表明しながら、いまだ福留側に正式断念を伝えていない。球団首脳は「降りたフリするのも戦術」とこれまた真意不明の発言で、巨人をけん制した。猛虎の突然の地下潜伏で幕を開けた“グラ争奪戦”は、単純なマネーゲームでは終わりそうにない。
[デイリースポーツ]
[ スポーツナビ 2007年12月1日 11:16 ]

